〜マクロビオティック的健康生活のススメ〜

 マクロビオティックとは、「マクロ」大きい・長い、「ビオ」生命、「ティック」術・学を表すフランス語で、簡単に言えば「長く生きるための方法」ということです。意外なことにこのマクロビオティックの考え方を広めたのは日本人なのです。桜沢如一(さくらざわゆきかず)、海外ではジョージ・オオサワとして知られる人物です。彼は日本の食養法と中国の陰陽論と現代科学とを明解に結びつけ、その思想と実践方法の普及に努めました。
 食生活と成人病との関係が早くから指摘されていた欧米では、この考え方を日々の食生活に取り入れる人も多く、ハリウッドスターやスーパーモデルなどが実践しているということで最近では日本でも話題になっています。
マクロビオティックの二大原則 【身土不二】   マクロビオティックの二大原則 【一物全体】
身土不二(しんどふじ)とは簡単にいうと、「体と環境はバラバラではない」という意味です。私達は生活するうえでさまざまなものを環境から取り入れています。空気・水・光・音・熱など…もちろん食べ物もそうですね。環境と身体は密接な関係にあり、昔から長い年月をかけて身体は環境に適応してきました。しかし、現代ではむりやり環境を身体に適応させてしまう生活をしてはいませんか?そうした生活が身体のバランスを崩してしまい、病気になりやすい身体になってしまうのです。
マクロビオティックの考え方では、環境に逆らわず、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切です。その季節に自然にとれるものを中心に食べれば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができます。
  一物全体(いちぶつぜんたい)とは、一つのまとまりあるものはいろいろな面でバランスが取れている上にまとまっていることによるプラスαの働きが期待できるという考え方です。簡単にいうと、なるべく皮つき・根つきで食べましょうということです。穀物の皮や胚、野菜の皮には、それ以外のところにはないビタミンやミネラルが含まれていますし、野菜の芯などの固い部分は消化に悪く栄養があまり無いとされていましたが、食物繊維が豊富なため腸の健康に役立つことがわかってきました。現実的に可能な範囲で、穀物はできるかぎり精白しないほうがいいでしょう。葉野菜なら芯や根も工夫して食べるようにしたいし、根菜は良く洗って皮をむかずに調理しましょう。葉つきの根菜が手に入るときは、葉も無駄にしないようにしたいものです。
日本の伝統食を見直す 食べ物の陰陽
身土不二の原則にのっとった食事を摂りたいなら、日本人が長年食べてきた食事を見直す必要があります。先祖代々食べてきたものは消化吸収しやすいように体ができています。日本の伝統食といえばご飯と味噌汁、煮炊きした野菜、少量の豆類、漬物といったところでしょうか。また、歯の構成を見れば人類が何をどれくらい食べてきたのかが推測できます。人の歯は全部で32本。そのうち臼歯が20本、切歯が8本、犬歯が4本。ということは、食事全体の5/8が穀物、2/8が野菜や海藻、1/8が動物性の植物ということになります。 中国や日本では古くから物事を陰と陽の二つの性質で見る見方が発達していました。陰と陽は体質だけでなく食べ物や人間関係など森羅万象に密接に関係しており、陰と陽のバランスを保つことによりすべてが成り立っているという考え方です。体もこの陰陽のバランスを保つことでいい状態が保たれます。
しかし、食べ物それぞれの陰陽を学び、マスターするのには時間がかかります。自然の摂理にしたがい、住んでいる土地の季節の食べ物を偏ることなくいろいろ食べることが陰陽バランスを保つ近道ともいえます。
マクロビオティック的クッキングのコツ
◆野菜は丸ごと食べる
泥のついた野菜でも洗えばおいしく皮ごと食べられます。専用のたわしを用意して丁寧に洗いましょう。芯などの固い部分も薄くきったり、長く火をとおすなど工夫すればおいしくいただけます。特に現代人は食物繊維が不足しがちなので、意識して食べるようにしましょう。
◆アクを抜かない
高級料理になればなるほど、ゆでこぼしたり、アクを抜いたりする傾向にあります。しかし、それでは材料本来の味や栄養分が希薄になってしまいます。水に溶け出やすい成分や、熱を加えると飛んでいく成分、煮汁の上のほうに浮くアクなどを全部取り去ってしまうと栄養的にもバランスが悪くなります。
◆穀類はより黒っぽいものを
穀類もどうせなら次の世代を生み出せる生命力に溢れたものをいただきましょう。また、野菜と同じように皮の部分に栄養が含まれています。なるべく未精白のものを使いましょう。精白していないほうがコクのあるしっかりした味がします。
◆食事の半分は穀類を
上述したとおり、人類の歯の5/8は臼歯です。ですから食事の半分を穀類で取るようにしましょう。また、2/8の野菜もなるべく国産のもの、旬のものを食べるようにしましょう。その場合、できるだけ農薬を使用していないものを選びましょう。

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